なぜケアマネージャーなのか？
きっかけと理想
様々なきっかけ
現在も働いているケアマネージャーの人から、目指したきっかけについて教えてもらいました。その人は介護福祉士の資格を大学で取得し、新卒から特別養護老人ホームで勤め始めたそうです。介護福祉士として働き始めてから、ケアマネージャーがこれからの日本の高齢化社会を支えていく重要な役割を担っていくことを現場で感じ、具体的な資格取得条件や仕事内容などを調べたことが直接のきっかけとなりました。そして資格について知れば知るほど、長く福祉の世界で働き続けて行くためにはキャリアアップが大切だと実感し、ケアマネージャーの取得を目指すことを決意したそうです。
また、介護の肉体労働に限界を感じることをきっかけに、ケアマネージャーを目指す人も多くいます。20代の頃は特に気にしなかった労働が、30代、40代と年齢を重ねるごとに辛くなってきたという経験を持つ人はとても多いです。特に腰痛は介護職員を多く悩ませることが多く、いつまでも現場で働きたいと思っている人も、腰痛がケアマネージャーへのキャリアアップを目指すきっかけになるという人もいます。
給料の面でもケアマネージャーを目指すきっかけになる人も少なくありません。
介護福祉士などからキャリアアップしたケアマネージャーは、キャリアが上がった分、給料も高くなることが一般的です。
ケアマネージャーの理想像
利用者に今後したいことや頑張っていることなどを聞いた際に、前向きながらネガティブな答えを聞くことがとても多いです。この「前向きながらネガティブな答え」とは少しわかりづらいかもしれませんが、「家族に迷惑をかけないこと」であったり「転ばないようにトイレに向かうこと」であったりなど、今よりも身体の状態を良い方向へとしたいといった前向きな内容でありながら、ゴールは自分が本当にしたいことではないという答えです。
若い人たちに今後したいことを聞いた際には「スポーツで活躍したい」などと返ってくることがとても多いはずです。ケアマネージャーが目指すべき理想像も、若い人と同様に高齢者から「絵を上手に描きたい」「ピクニックへ行きたい」といった答えをもらうことです。利用者がもっと欲を持ち、最期まで「あれがしたい、これがしたい」を引き出せるような仕事であるべきです。お年寄りは聞き分けがよく、欲張らないというのは我慢しているだけかもしれませんので、もっと自分の欲に素直な高齢者が増えることがケアマネージャーに期待されています。
